上野国立科学博物館「太古の哺乳類展」に行ってきた際に、購入してきた「アニメーションポストカード」。
カードを動かすと骨格さんたちが歩いてます。
こちらの骨格さんたち(ナウマンゾウ、ニッポンサイ、パレオパラドキシア、ヤベオオツノジカ)、大昔日本に生息し、絶滅してしまった動物たちです。
※ナウマンゾウ、パレオパラドキシアは先のレポートで紹介しています。
* 大型哺乳類の絶滅・・原因は気候変動 *
※左:ヤベオオツノジカ 右:ニッポンサイ
左側が立派なツノを持つ、更新世後期の代表的な哺乳類、日本最大のシカ・ヤベオオツノジカ。
◎展示されているヤベオオツノジカ(全身骨格)の立派なツノ。※公式フェイスブック参照画像
オスにある立派な大きなツノは、低い位置で前後に分かれ、後の枝は手の平型に広がっています。
哺乳類は歯で分類されますが、シカはこの立派なツノで分類されます。
このツノ、毎年生え変わり、左右で15キロの重さもあるそうです。
ツノと言えば・・
骨格からはみあたりませんが、サイにもツノがあります。
骨格として残っていないのは、サイのツノは毛の束の為、
歯や骨のように化石にならないからです。
右側のニッポンサイは、約60万年前、トウヨウゾウと同じ時代に一緖に日本に渡ってきたようです。
その他にもトラやヒョウといった哺乳類も、大昔の日本には生息していました。
これら生息していた大型哺乳類の時代も終わりを迎えることになります。
世界的な規模で、更新世後期から末期に大型哺乳類の多くが絶滅し、
日本でも、先にあげたような大型哺乳類が絶滅しています。
以前は気候変動と人の影響の両方が原因と推定されていたそうですが、
最近の研究では、年代が少し異なるふたつの気候変動が主な原因と考えれてるそうです。
ナウマンゾウやヤベオオツノジカ動物群に含まれる大型哺乳類は、最後の氷期のピーク(2万5千~1万6千年前)のはじめ頃に絶滅。
ナウマンゾウの絶滅した氷期のピークを生き残ったマンモス動物群(ヘラジカやパイソンも含む)は、その後の(1万6千年前以降)急激な温暖化で絶滅、または北へ移住したと考えられてるそうです。
* 今に生きる日本の哺乳類たち *
現在日本に生息している哺乳類は、更新世のはじめ頃(200万年前)から後期(数万年前以降)の、いろいろな時代に日本列島に渡ってきていることがわかっています。
日本には95種の陸生哺乳類が住んでいますが(外来種や家畜を除く)、
その多くは齧歯類(ネズミやリスの仲間)や食虫類などの小型哺乳類になります。
現在生息している大型哺乳類は、イノシシやシカなどわずか15種類(小さなイタチ類を含む)です。
先に紹介したような更新世の間に日本に渡ってきた大型哺乳類の多くは絶滅し、更新世より古くから日本に生息している種はほとんどいないことがわかっています。
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私たちが生活している現代。。
人の生活によって進んでいる自然破壊や地球の温暖化は、毎年異常気象などで変わり初めている事を肌で感じる事が多くなっています。
それは人が影響を受けるより先に、自然や動物たちに影響が及び、生きにくくなり、種の絶滅につながってしまいます。
同じ地球上に共存する自然や・動物たちにも目を向け、生活していく事の大切さをあらためて感じています。
by WEB担当 raccoon
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