深海の不思議な生物たち

『深海の不思議な生物たち』

先日、国立科学博物館『深海』特別展に行ってまいりました。連休中日の日曜日ということもあり、台風が接近中にもかかわらず、入場60分待ちの大盛況でした。

ダイオウイカの標本やマッコウクジラの実物大の模型など、大迫力の展示も面白かったのですが、深海には発光する生物が沢山いるという解説を聞いて驚きました。
陸上で光る生物と言えば、ホタルぐらいしかパッと思い浮かびませんので。

トワイライトゾーンと呼ばれる水深200~1000mの深海に棲む生物の80%が、発光する能力を持っているそうです。光る目的は、獲物をおびき寄せたり、薄明かりに紛れるためにカモフラージュしたり、パートナーを引き寄せるなどいろいろあるそうです。逆に暗闇で光っていると捕食者から見つかりやすいのではと心配になってしまいます。

アカチョウチンクラゲは透明な体をしていますが、食べた獲物が体の中で光ると自分も敵に見つかってしまうので、胃の中身を隠すために胃袋だけが赤いそうです。でしたらそもそも誰も光らないか、誰も透明にならない方が合理的だと思うのですが、不思議ですね。

カロラータのアニマルガイドシート(A4下敷き)でも、光る深海生物をいくつか紹介しています。

・チョウチンアンコウ(メス):背ビレの一部が変化した突起の先端が光って獲物をおびき寄せる。
・フクロウナギ:尾部の先端が光って獲物をおびき寄せる。
・オオクチホシエソ:目の下の発光器から赤外線を出して獲物を探す。オオクチホシエソには赤外線が見えるが、他の魚には見えない。
・ホウライエソ:背ビレの先端の発光器を口の前で光らせて、獲物をおびき寄せる。

アニマルガイドシート(下敷き)深海魚
▲アニマルガイドシート(下敷き)深海魚

発光以外にも深海生物にはいろいろな特徴があり、それぞれに理由があります。

・デメニギス、ボウエンギョ:目が大きい、出っ張っている(少ない光を集めて見る)
・フクロウナギ:口が大きい(獲物をひと飲みにして逃さない)
・オニキンメ:口が閉じられないくらい歯が鋭くて長い(一度捕らえた獲物は逃がさない)
・オニボウズギス:腹部がやたら膨らむ(獲物をひと飲みにして食いだめる)

深海という極限の環境に生きる生物には、地上の常識では想像できない特徴があって興味深いですね。『深海』特別展は、10月6日まで開催されていますので、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

日本館の出入口付近には賛助会員の紹介コーナーがあり、当社の名も掲示されています。
カロラータは1990年より、自然科学の発展普及のため国立科学博物館への賛助活動を行っています。
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by 企画スタッフ edamame


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